2015年12月12日土曜日

懐石料理お教室 1月の料理・おせち料理とメモ。

12月のお教室は正月料理とおせち。

近又料理本が出た。
京都では冬になると雑煮用の白味噌が出る。麹を倍使っていて甘い。値段も張る。

■黒豆
新しい物を使う。豆の感じが残る程度、ちょっと固めに炊くのがよい。
浸けた水でそのまま炊くと香りが出る、水を替えて炊くとアクが出ない。好みの話。

■田作り
水気が少ないので、タレは焦がさないよう弱火で混ぜる。
混ぜてくっつかなくても良い。日持ちが良いので正月に限らず作っても。
腹を合わせて盛りつける

■龍肥巻
龍肥昆布 酢昆布の大きい奴
酢で真っ白になっているが、酢が多すぎるなら少し拭く
食べる直前に作る。10分も酢に漬ければ十分
酢が入ると身が白くなってくる。半生くらいが美味しい
巻きが緩んだら締め直す

■萵苣(チシャ)の軸の味噌漬け
皮を剥いて塩湯でし、荒味噌に一晩浸ける

■蟹味噌豆腐
卵四個 出汁300CC 卵豆腐
卵四個 出汁350CC 茶碗蒸し
が基本。あとは混ぜる物と量に合わせて加減する
蟹とほうれん草は出会い物、付け合わせる。

■堀川牛蒡
聚楽第がつぶれてから、ゴミ捨て場になってしまった。数年後、ゴボウが生えてきたので食べてみたら美味かった。という成り立ち。ゴミ捨て場にゴボウを捨てた奴がいたおかげで出来た、という話。今でも一度抜き、横倒しにして育てる。
芯はアクが強いので、茹でてから抜く。
水から炊いてアクを抜き、煮汁で煮直す。

■葛餡
葛1水1 一晩置くとなじんでダマになりづらい。
鮨屋では出汁と葛を合わせて使ったりするが、日持ちしない。使い切らないとすぐ傷む。

■蕪蒸し
卵白は少しだけ、一個の1割くらい。固めるためだけなので少なくて良い。
蕪は下ろして絞って、ほどほどの水気を残して使う。水気が足りなかったら絞り汁を戻して整える。
鯛には必ず塩をしてから使う事。

■大福蒸し
甘めに味付けた鶏団子を俵型になるよう、頭と底を平らに切る
買ってきたばかりの、柔らかい丸餅を乗せて蒸す
堅くなってたら、茹でるかレンジに掛けて柔らかくして使う
蒸して餅が落ちてくるので、大福のようになったら取り出す
葛餡を掛けて熱いうちに食べる

■椀物
色目の基本は、赤白黄。それに器の色目を合わせる。

■千枚漬けの巻き寿司
千枚漬けは1枚まるいまま巻く
酢飯は手で形を整えてから巻き簀に乗せる
鯛は塩をしなくても良い
大藤さんの千枚漬けがおすすめ
巻いた後、横からも押して端も平らにする
ラップごと切って、盛りつける前にラップを外す
寿司酢も日持ちするので、多めに作っておいておくと色々使えて良い
昆布と紅ショウガを添えて鶴に見立て、六方子芋と合わせて鶴亀に

■天麩羅
結び鱚

■杉板焼
杉板は水に浸けてから使う
焼いた西京焼きのカマス・銀杏に切った柚子を挟んで竹紐で縛り、ロースターで焼く
出す前に火を付け、たき火に見立てる

2015年6月6日土曜日

懐石料理お教室 6月の料理とメモ。


 

5月26日(火)
和菓子の水無月 小豆はできものを表すらしい
9月、6月 一番食中毒が多い
上用 → つくね芋をつかった饅頭
香味焼 2分焼いてからごま油を掛け焼き 白頭ごま油
鱧 600グラムくらいが脂ものって旨い 400グラムぐらいは身が薄い
鱧の骨は焼いて出汁・赤だしの地に使う 腹附は唐揚げに
韓国の鱧 客船が沈んだところが漁港で、今年は少ない 脂がのって骨が柔らかい
600グラム1本有れば、おとし・焼き物・天麩羅・炊き合わせ コースができる

おとし 皮からつける 皮と身で火が通る温度が違う 10秒くらい浸けて氷水に取る
長く浸けると出汁が抜ける 生に近い状態でよい 水から上げたらぎゅっと絞る
焼霜 バーナーで皮に焼き目 身もさっとあぶる
万願寺 頭を落として塩焼きに 種は取らなくて良い
トマト グルタミン酸が多い 湯むきしておひたしにしても旨い
ケン ミョウガと南瓜のケンを混ぜると色味がよい
唐草大根 ダイコンナの軸で作る はじの方は曲がらない 20分位つけると曲がってくる
梅肉醤油 好みでわさびを入れても良い
梅肉餡 葛を入れて固めにとろみを出す 梅肉が沈むのを防ぐために葛を入れる
好みだが 夏場はさらっとした方が良い

甘鯛 昆布を引いて酒を振って、昆布がなじんだら蒸す キノコや豆腐を入れると旨い
酒蒸しの途中でレモンを搾って、レモン蒸しも旨い 良くやる
板前割烹 昔は客が料理を知ってて、板前に頼むのが普通 おまかせなんて昔は無かった
たん熊さんでは いまでもそのやり方を取ってる
湯葉饅頭は箸が通りやすい様、底に十字に切り目を入れる 冷蔵庫で2〜3日持つ 凍らせても良い
白漆の椀 涼しげ 特別に作って貰った
柚の花は6月〜 つぶすと香りが出て良い

稚鮎 水から上げて弱らせておく
天麩羅 粉をチンしてしまうとフリッターになってしまう ダメ
タデ 切ったのを植えておくと伸びてくる
当たり鉢で当たって、塩と酢で蓼酢 重湯を入れてとろみを出す
かき揚げの衣は、普通の分量より濃いめに作る
稚鮎はさばかず、衣をつけて揚げる すぐに火が通る
沢ガニは生きたまま 冷たい油に入れてそのまま素揚げ
油の底で歩いているが、そのうちからっと揚がる 生きたまま油に入れると暴れる

賀茂茄子輪切り 包丁の落とす先を見ていると曲がりづらい
目が細かいので長茄子に比べて火が通らない だから箸で突いて穴を開ける
茄子と粟麩 素揚げ→油抜き 甘出汁につけて大根おろしをのせるのが一番旨い
たくさん揚げるなら、蒸して油抜きしても良い 簡単
粟シシトウは穴を開けて素揚げ、たくさん揚げるなら串打ち
茄子田楽は焼き物扱い
白砂糖よりザラメの方が目方がぶれない 白砂糖はギュウギュウにつめると目方が変わる
三国さん 瓢亭 苦労人
田楽味噌は豆腐に掛けても旨い
白田楽 白味噌と麹味噌 割合は好み 練ってから生姜を少し入れる
赤味噌の田楽味噌はそのまま出汁で
白味噌は石野味噌 赤・麹は大野屋
合わせ味噌は味噌汁に 赤+麹味噌
賀茂茄子 輪切りを二つに割って、それぞれ赤味噌・白味噌 で陰陽田楽
赤味噌田楽味噌に、木の芽を入れて当たったら木の芽味噌

懐石は食べられるものだけを出す。ツマや敷物もすべて食べられる
焼き物だけ、皮・骨を隠すために食べられない葉を付ける

懐石料理お教室 5月の料理とメモ。

 
4月28日(火)
賀茂茄子と初鰹
飾っている版画は徳力徳一郎
竹の子は大きくなってくる 餅にしたり賽の目切りにして使う
若狭焼き 付け焼き 薄口で浸け地を作る

鰹 首の付け根に堅いところがあるので削いでおく
尺一 一尺一寸 包丁の長さは店の広さに拠る
左手に包丁を持つと、変に見える
タタキは製菓用バーナーで一気に焦がして、氷に取って冷やす
柵なら半分に切って焼くとやりやすい
鳥貝は包丁でなでてぬめりを取る
ずいき 心は苦い
赤ズイキは皮を剥かずに、一口に切って茹でて、甘酢か酢味噌で
酢水に浸けてあく止めをし、絞ってから吸い地に浸ける
一寸豆 黒いところはV字に切る
白卵 黄身が白い 米を食べさせるとこうなる 青森にやっている鳥屋が居る
黄身酢は菜の花や若い青菜に合う 一週間は持つ
羅臼昆布 塩が強い
文旦は白いところを削ぐように剥く
防風は通風を防ぐと言われる 割ポン酢に針生姜
サヨリ 細魚 腹を取ってペーパーを入れておく
大名おろし 一気に三枚
三枚おろし 腹背背腹で三枚
皮を引く 尾に少し刃を入れて、包丁の背でこそぐ むいたら塩水で洗う
あられ揚げ ぶぶアラレをあたって粉にして使う あとはカツを揚げるのと同じ

蓬豆腐 材料全部を綺麗に混ぜてから練る 10分
豆腐だけで食べるなら 水10:葛1

賀茂茄子 へたを裏返して、白かったら本物 黒かったら産地が違う
ミョウバン 1リットルに耳かき一杯 1時間浸けると色が綺麗に
白黒に剥いて、白いところを箸で付く→素揚げ→熱湯で油抜き→濃いめの吸い地に浸ける
瓢亭さんは全部皮を剥いて焼いている
焼き茄子の皮を剥いて吸い地につける→水晶煮